2015年06月08日
  東北大学コラム

日本食は1975年がベスト!【スリムな体型を目指すなら1975年ごはん!?】第1回

仙台放送ニュースアプリ【みんなのゼミ】にて
2015年6月8日掲載

 

日本は、1982年にスウェーデンを追い抜いて以来、世界一の長寿国である。それを支えているのは「日本食」であることは、世界中の研究者が着目している。そして我々は、実験によってさまざまな健康効果を裏付け、1975年に日本人が取っていた食事が、健康長寿に効果的であることを見出した。

 

1975年、日本人男性は、今よりずっとスリムだった。

 

身長170cmの人だと、約6kgも痩せていたのだ。6kg痩せることがどれだけ大変かは、ダイエットをしたことのある人なら、わかるだろう。肥満度を表す数値に、BMI(ボディマス指数)がある。これは体重÷身長÷身長で算出する。BMIは25以下が「普通」、それ以上は「肥満」とされる。

 

1975年は「肥満」が成人全体の約17%で、一方2005年は、約30%であり、1975年は今の半分ほどしか「肥満」がいなかった。

 

BMIの推移を見ても、1975年は22.5、1990年は23.5、2005年は24.5と右肩上がりを続けている。BMIは22が最も病気にかかりにくいとされる。1975年は、ほぼ理想的な体格なのだ。

 

それが今は「肥満」に近いところまできている。

 

その頃、日本人男性は見た目がすっきりし、健康だった。ところが、その後次第に太り、それとともに、がん、心臓病、糖尿病などの生活習慣病も増えていった。

 

若い人は、当時の日本人が痩せていたのは、今より食糧事情が悪かったのではと思うかもしれないが、そうではない。

 

1975年は高度成長期の終わりに当たる豊かな頃で、敗戦後の貧しい時代とは、まったく関係ない。それどころか、当時は戦後最も多くカロリーを摂っていたのだ。今の1.3倍にも当たる量だ。そこから摂取量はどんどん下がり、今が最低である。

 

一番たくさんカロリーを摂っていた時代、日本人の体型はスリムで、その上、今よりずっと健康だったのだ。

 

では、1975年の食事特徴は何かというと、簡単に言えば「少しだけ欧米化した和食」である。本コラムはこの1975年の食事をベースとして、現代の食事をどのように変えると良いかを説明したい。

 

【プロフィール】
都築 毅
1975年生まれ。愛知県豊田市出身。東北大学大学院農学研究科博士課程を修了し、2008年から東北大大学院農学研究科准教授。専門は食品機能学。趣味はフルート。

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