2018年02月16日
  まなぶひと

まなび情報誌「まなぶひと」 2018年3月号 Vol.28

特集:医学部附属病院看護婦寮旧所蔵雛人形

―「星寮」のおひなさま―

【写真】 金糸をふんだん使った細やかな刺繍が美しい。

東北⼤学にはかつて、看護婦養成所がありました。看護婦養成所の歴史は、⼤正2(1913) 年、県⽴宮城病院の看護婦養成所が東北帝国⼤学医学専⾨部附属医院へと移管されたことから始まります。⼤正4(1915) 年頃の養成所の⼊学年齢は満16 歳以上25 歳以下で、修業年限は2 年間。そのほとんどが給費⽣であったようです。その後、看護婦養成所の名称は厚⽣⼥学部、⾼等看護学校、医学部附属看護学校と変わっていきましたが、昭和50(1975) 年に廃⽌されるまでの約60 年の⻑きにわたり、希望にあふれる⼥学⽣たちを⾼度な専⾨技術を有する医療技術者たちへと育て、輩出してきました。

そんな⼥学⽣たち、そして卒業した看護婦の寄宿舎だったのが「星寮」。「星寮」には、寮⽣たちが昭和初期に積み⽴て⾦で共同購⼊したおひなさまがありました。⾃分たちのために、そして後輩たちのために、⾃分たちでお⾦を出し合って寮におひなさま買おう。そして後世へと⼤切に引き継いでいこう。制作されてから80 年以上たっても⾊褪せない雛飾りからは、そんな⼥学⽣たちの⼼の豊かさまでもが伝わってくるようです。梅の花もほころぶキャンパスに、愛らしい春の訪れを⾒つけにいらしてはいかがでしょうか。

【写真】片平キャンパスの梅。例年3月上旬頃開花

 

【写真】 医学部附属病院看護婦寮「星寮」昭和8(1933)年頃

おひなさまは昭和9年に当時1,000円で京都の人形店より購入され、看護学校の廃止後も看護婦寮が所有した。その後病院内の看護部へと引き継がれたが、平成17(2005)年、東北大学史料館へと寄贈。一部小物が失われているものもあるが、表情豊かな十五人揃いの人形たちが見られる。史料館では寄贈の年以降、ひな祭りの季節に合わせてその特別展示を開催。最下段の愛らしい面差しの童人形も同時期に寮の同窓会より寄贈されたもの。

 

特別展示

星寮のおひなさま

【会場】東北大学史料館(片平キャンパス内)  TEL:022-217-5040

【会期】2018年2月16日(金)~3月20日(火)

10:00~17:00月曜日~金曜日(祝日を除く)

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