2018年05月16日
  まなぶひと

まなび情報誌「まなぶひと」 2018年6月号 Vol.34

特集:東北大学植物園 花暦-夏

― 秘するも花 ―

 

花屋の店先、花壇に庭園。色とりどりの華やかな花も素敵だけれど、森の中にひっそりと咲く山野草や、思いがけない自然の花畑に出会えた時の喜びはまた特別です。天然記念物・青葉山がある東北大学植物園では、絶滅が危惧される可憐で稀少な植物たちも思い思いの花を咲かせます。ひっそりのびのび咲く花を、見つけに出かけてみませんか?

 

5月

ユウシュンラン(祐舜蘭)
薄暗い林床に咲くギンランの仲間。葉に比べて大きな花を咲かせられるのは、根に共生する菌から養分をもらっているため。
[国:絶滅危惧Ⅱ類 宮城県:準絶滅危惧]

カヤラン(榧蘭)
気根とよばれる根で樹木の幹や枝に付着する着生植物。園内ではモミの古木の高い枝に着くのでなかなか見られない。
[宮城県:絶滅危惧二類]

 

ヒメシャガ(姫射干)
山野草の代表的存在。園内では大群落が見られる。
[国:準絶滅危惧 宮城県:準絶滅危惧]

 

ササバギンラン(笹葉銀蘭)
笹の葉のように大きな葉を持つギンランの仲間。

 

6月

ギンリョウソウ(銀竜草)
薄暗い林床に生え、別名幽霊茸とも言われる。葉緑素を持たず、菌と共生する腐生植物。

 

ムヨウラン(無葉蘭)
名の通り葉がない。ギンリョウソウと同じ腐生植物でモミ林に見られる。

 

7月

ムラサキシキブ(紫式部)
秋には薄紫色の小さな実をつけることでおなじみの植物。花はやや濃いピンク色。

 

ヤマユリ(山百合)
山野草の女王。日向を好むが、青葉山の成長した薄暗い森では年々見かけなくなってきている。

 

キキョウ(桔梗)
絶滅危惧種であり園内のものも自生ではない。つぼみが風船状のため”balloon flower”という英名をもつ。
[国:絶滅危惧二類 宮城県:絶滅危惧二類]

 

ネジバナ(捩花)
茎に花がらせん状につく。右巻きと左巻きがあり、割合は半々。園内の前庭広場の芝生一面で見られる。

 

8月

ツクツクホウシタケ(ツクツク法師茸)
モミ林の中、ツクツクホウシの幼虫を苗床に育った冬虫夏草。本館内にも多くの冬虫夏草の展示がある。

 

ヒメノヤガラ(姫之矢柄)
全国的にも稀少な植物。園内で発見されるまで詳しい生態が不明だった。腐生植物。
[国:絶滅危惧二類 宮城県:絶滅危惧二類]

 

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【東北大学植物園】

住所:仙台市青葉区川内12-2 TEL:022-795-6760

休園日:月曜日(休日の場合その翌日)

入園料:大人230円、小中学生110円(団体料金、年間パスポートあり)

開園時間:午前9時から午後5時(入園は午後4時まで)

※萩友会プレミアム会員は会員証提示で入園無料になります。

 

 

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