2019年01月23日
  東北大学新聞

みちのく博物学団 ~博物館の魅力伝える 本学総合学術博物館で活動~

2018年入学お祝い号掲載

 

みちのく博物楽団は、東北大学総合学術博物館(理学部自然史標本館)を拠点に活動するミュージアム支援団体である。館内の展示物や日頃の活動、博物館の魅力について代表の大沼竜也さん(教・4)に話を伺った。

東北大学総合学術博物館には、さまざまな種類のアンモナイトの化石やイワシクジラの全身骨格標本といった、貴重な学術資料標本が所蔵され、本学の100年を超える研究の成果が展示されている。中でも、世界最古級の魚竜の化石であるウタツギョリュウの完模式標本は、個体分類を行う上での基準であり、大変重要な資料である。他にも、冬虫夏草やのう頭類などの珍しい標本や、宮城県で採れた化石、さらには宮沢賢治が採取したオオバタクルミの標本まで、歴史的にも学術的にも多種多様な展示物が並ぶ。

化石や鉱物の面白さは、その圧倒的なスケールの大きさにあると大沼さんは話す。地球史の連続性の中で、人類史がいかに短いか、それに気づかせてくれるのが化石であるという。「化石に触れることで、地球のダイナミックな歴史の中に自分たちがいるということを体感できる」と語った。

こうしたさまざまな展示物を一般の人々に分かりやすくガイドするのが、みちのく博物楽団の主な活動の一つである。館内にはスタンプラリーが置かれ、楽しみながら展示を見て回ることができる。また、質問コーナーを設け、訪れた人々の質問に丁寧に答えている。中には、「石はどのように作られたのか」「どうして化石はあるのか」など、思わず楽団員の頭を悩ませる、子どもたちからの素朴な疑問が寄せられることも多い。

「自分で学びたいものを選べるのが、博物館の魅力」と大沼さんは語る。博物館は、順序だった学校教育ではすくい取れない子どもたちの興味関心を、削ぐことなく受け止めることができる。「たとえばシーラカンスが知りたかったら、わざわざ博物館の入り口から順に見て回る必要はない。博物館に行けば、知りたいことを素直に学ぶことができる」。好奇心の赴くままに学びの対象を選べることで、知の可能性は無限大に広がる。

幼い頃はよく親に博物館へ連れて行ってもらったという大沼さん。文系理系問わず、博物館や学芸員に関心がある人、学校以外の学びの場に興味がある人、化石や鉱物が好きな人は、ぜひ総合学術博物館で楽団員に声をかけてほしいという。「新生活に刺激がほしいと感じたら、博物館においでよ」と笑顔で呼び掛けた。

東北大学総合学術博物館は午前10時から午後4時まで開館。入館料は大人150円(東北大生は入場無料)、小中学生80円。詳しくはホームページを参照。

 

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